2006年11月 7日 (火)

嗚呼 ナルニア<第1章>

 ファンタジーがキライ。
 SFもキライ。
 ・・・と思ってました。しかしただの食わずギライだったのですね。ここ2年の間に『指輪物語』を完読。『ハリポタ』『スター・ウォーズ』を堪能し、今年ようやく『ナルニア国物語』を読み終えました。そのすべてにハマったワタシ。(爆) 特に『ナルニア』は聖書のようなニュアンスもあり、読んでいてためになることも多々アリ。ただのファンタジーで終わらない物語だからこそ、長く愛されてきたのですねー。読書指南いただいたファンタジー師匠 harunoさん に敬意を表し、同じタイトルつけてみました。
  C.S.ルイスの『ナルニア』もJ.R.R.トールキンの『指輪物語(The Lord of the Rings)』も、中世 暗黒の時代から各民族が統治され、国づくりを行う過程を描いたかのようだと言われています。実在したかしないか、妖精エルフや鍛冶屋のドワーフ、小人のホビット一角獣や半神半獣のフォーン等、伝承上の生物たちもこの頃登場したんだとか。ファンタジーの世界ですので、真相をつきとめようなんて試みてはいけません。。。(汗)
 
 総仕上げに、映画版『ナルニア国物語』をDVDで観てみました。「第一章:ライオンと魔女」。『ナルニア』全7巻の中でも、いちばんすきなお話です。戦火を逃れ、地方の古いお屋敷に疎開してきたペベンシー家の4兄弟(ピーター、スーザン、エドマンド、ルーシー)が、ある日別世界・ナルニアへ。ナルニア―この地上のどこにもない想像上の世界。偉大なライオン・アスランがつくった自由の国。そこでは不思議な生き物が暮らし、獣たちはものを言い、誰にも縛られることなく自由に暮らしていた。・・・が、今や、悪い魔女の魔法で雪に閉ざされ、永遠の冬の中に・・・。ナルニアを救うため、アダムとイヴの子供たちが、アスランと共に白い魔女に挑む物語。 
(↓以下ネタばれしますので、ご注意を。) 
 
 『ナルニア』がすきな理由。すきなひと。
 それはライオン・アスランが存在するから。 Photo_117
 
 
 
 
 アスラン?@天王寺
 
 
 登場のたびドキドキします。ラテン語で”暁”を意味するその名の通り、いつもあたたかい光でナルニアを子供たちを見守ってくれています。映画ではさわさわ揺れるたてがみ、誇り高いお顔つき。特殊効果技術を駆使し、見事にアスランのイメージをとらえてました。アスランにふーーーっと息を吹きかけられたらどんな気分なんだろ。とか妄想までしてみたり♪
 とりわけ第一章がすきな理由。それは悪玉の中の悪・白い魔女の存在にほかなりません。他のお話にも登場する魔女さんですが、第一章のキレぶりの比ではない。演じた女優ティルダ・スウィントンさん、コワすぎ!ナイスなキレっぷりです。この方、『コンスタンティン』で大天使ガブの役もされてたようですが、イイですねー。はちゃめちゃで! 善玉悪玉ぱっきりすればするほどより楽しめるのは、香港映画好きだからかもしれず。。。わかりやすいの大好きです♪
 そんな魔女のワナに、これまたまんまとかかってしまう次男エドマンド。こういうキャラクターも必須。・・・人間ってこんなもんです。ターキッシュ・ディライトってお菓子食べたことがないので、その好奇心に私も負けてしまいそう。。。 ちなみに こんな お菓子らし。やたらカラフルですけど、旨いのですか、コレ?
 
 キャラもキャストもさることながら、装飾・美術もすばらしかった。注目すべきはいかにも怪しげな”衣装だんす”ナルニアへの入口となるアレです。・・・いかにも怪しいデキでしたね。(笑)うさんくさくってデカくって、まさにイメージ通り。木の装飾が施してあったけれど、あれはやはりりんごの木?深読みしちゃいます。
 戦闘シーンも想像以上!白い魔女が白クマ車で登場したシーンには絶句いたしましたー。(爆) 『The Lord of the Rings』同様、ニュージランドでロケを行ったと いうこのシーン、なかなかな迫力!空の色がホントにキレイで驚きます。
 ということで、楽しい映画でした。子供だましとあなどって観たらあきません。原作を読んでない方にも楽しめる内容なのではないかと。ぜひぜひ三大ファンタジーのひとつ『ナルニア』へ足を踏み入れてみてください☆
                         『ナルニア国物語』 Yahooムービー サイト
 上記ディズニー公式サイトでは、優しいフォーン・ タムナスさん 度チェックなんかもできますよ♪ 私は”結構タムナスさん”でした。「しっかりした意見を持ちながらも、押し切られてしまうこともあるタムナスさんのようなゆるさを持ったひと」・・・ちょっと当たってるかも、コレ。(笑)

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2006年6月 6日 (火)

Fête de la Transhumance:移牧祭

 聖霊降臨祭時に行われるFête de la Transhumance(移牧祭)。今年は昨日6/5に行われました。冬の間平地で飼っていた家畜を、夏の暑さから守るために高地にある放牧地へ移動させるお祭り。フランスでは有名なEVENTです。特に南フランス Saint Rémy de Provence のお祭りが有名で、伝統衣装をまとった牧人と共に、3000頭以上の羊たちが村々を通り過ぎていく様子は圧巻!家畜の群れは、このまま10日間かけて放牧地へ向かうんだそうです。今頃がんばって歩いているんだねぇ♪ Fete_de_la_transhumance

  

  

  

  

  

  

 

 (Saint Remy de Provence サイトより)

Le_moulin_de_daudet  南仏といえば、アルフォンス・ドーデの『風車小屋だより』!読まれたことありますか?故郷プロヴァンスのFontvieilleに帰ってきたドーデが、南フランスの美しい自然とそこに暮らす純情素朴な人々の生活に感動し、パリの友人にあてて書き綴った短編集。ビゼーのオペラ「アルルの女」の原作も、一節として有名です。
 ドーデはうちすてられていた風車小屋に居を構えるのですが、冒頭に移牧祭のことも登場してきます。風車のまわりの牧歌的な風景、フクロウやウサギの先任者たち、アルピーユ山脈の美しい峰々に、遠くで農民たちが奏でるフィフル(笛)の響き・・・ぼーっと和んでいたドーデの目の前に、いきなり起こるのがこの”羊の大群の大移牧”♪まるで夕立ちのような騒ぎに「パリで行われる芝居の初演より見もの!」とビックリです。私も一度目にしてみたいもんだ。

 (Office de Tourisme de Fontvieilleより)

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2006年5月13日 (土)

星の王子さま

 4月よりNHKラジオフランス語講座応用編で、「『星の王子さま』を読もう」というコーナーが設けられていることを、今さら知りました。講師はご自身も訳をされている稲垣直樹先生です。これは聴かないと~!

Le_petit_prince  「On ne voit bien qu'avec le coeur. L'essentiel est invisible pour les yeux.」(心で見なくちゃ物事はよく見えない。大切なことは目にみえないんだよ。)

 キツネが王子さまに教える秘密の言葉が有名なアントワーヌ・ド・サン=テグジュペリの作品。子供の時にはじめて読んだときは、???でどうしてこんな本がベストセラーなんだろう。と疑問に思ったものです。最近、読み直してみてその素晴らしさに気づいてしまいました。サン・テグジュペリ自身も書いているとおり、「このお話は軽い気持ちで読んではいけない」大人のために書かれた壮大な物語だったのだ! にもかかわらず、子供にもわかりやすく書かれているところが何よりスゴイんですよ。

 例えばページを開くと、「レオン・ヴェルトに捧ぐ」という献辞があります。このレオンというひと、ユダヤ人の作家でサン・テグジュペリの親友だったのですが、そんな二人の仲を第二次世界大戦が引き裂きます!パイロットだったサン・テグジュペリは戦争を逃れるため、アメリカへ一時亡命。ユダヤ人として迫害を受け、反ナチス運動を行っていたレオンを残し、渡米してしまいます。『星の王子さま』はこの時期に描かれた物語でした。

 私は特に、王子さまが自分の星に残してきた大切なバラが、地球のどこにでもあるありきたりな花だということを知り、ショックでうつ伏して泣きじゃくってしまう場面が一番愛しく好きなのですが、王子さまが想い続けている唯一のバラは、さきほどの親友:レオンであるとも言われています。多くの説に、バラはサン・テグジュペリの妻コンスエロのことを指している。としたものがありますが、王子さまが自分の星の話をする際、その様子がナチス占領下のフランスと思わざる負えない部分が多くあるんですよ。(コンスエロは渡米してますから、ちがうのでは・・・と。) 亡命先のアメリカでサン・テグジュペリはレオンとの友情を思い出していたのかもしれませんね。 お話では、泣きじゃくる王子さまのもとへキツネが現れ、冒頭の名セリフを言って王子さまを諭すんですが、じゃあこのキツネは誰?・・・そんなことを考えながら読んでみても楽しめそうです。

 『星の王子さま』は現実離れした作品のように思われがちですが、実は大戦当時の政治情勢を背景としたシリアスな面も多く見られる作品なのです。そうして再度読み直してみるとおもしろいかもしれませんよ♪ また、ラジオ講座ではこのあたりのツボ話もされているようですので、興味のある方はお聴きになられてみては?

 <NHKラジオフランス語講座> 応用編は金・土曜日

  NHKラジオ第2放送:(月~土)午前7:25~7:45
  再放送 (同日):(月~土)午後1:20~1:40

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